「アジア3R推進市民フォーラム・日本大会」ステートメント

 

 私たち「アジア3R推進市民フォーラム日本大会」に集った15市民団体は、「ゼロ・ウェイストのアジア」をめざして、くらしや地域での3R実践を推進し、アジアにおける草の根の連携を強め、政府や企業とも協働しながら、持続可能な循環型社会の構築を実現することを互いに共有しました。

■近年アジア各国は、急激な経済成長によって「大量生産・大量消費・大量廃棄」型の無駄の多い生活様式が主流になりました。そのため、地球規模の天然資源の枯渇や環境汚染の蔓延、地球温暖化などが引き起こされ、廃棄物最終処分場の適正管理や逼迫、不適切な廃棄物の中間処理やリサイクルに伴った健康被害などの課題解決にアジアの市民は共に直面しています。

 その解決には、リデュース(発生抑制)・リユース(再使用)・リサイクル(再生利用)という3Rの優先順位と拡大生産者責任に基づいた環境的、社会的公平・公正性に配慮した政策を実施し、市民・企業・政府の各々の役割りを実践することが重要です。

■今回日本大会では特に、E-waste、生ごみ、繊維製品、海洋ごみに関する国内およびアジア各国との連携の必要性を確認しました。

 アジアにおける電子・電気機器廃棄物(E-waste)など有害廃棄物の越境移動による環境汚染、健康被害の顕在化に対して、日本の市民自らも重大な関心を持って家電製品を使用し、適切にリサイクルすること、また、不適切な中古・廃家電の輸出を防ぐ制度の確立、企業のさらなる環境配慮設計の促進など、対策の実効性を早急に高める必要性があります。

 生ごみの減量と堆肥化に向けた取り組みでは、市民一人ひとりの地道な活動や、地方自治体の仕組みづくりだけでなく、適正な技術をもった市民団体が率先して人材育成にとりくむことも重要であり、資源循環・有機堆肥の活用による安心な食材で営むくらしの豊かさの実現を推進することが望まれます。

 繊維製品は、アジア各国が製造・販売拠点としてつながっています。不要となった衣料品の3R適用を推進する法制度は、まだ、わが国にはありません。

 今後、衣料品への3R適用には、私たち市民がもったいない文化を活かして衣類や繊維として使い切ると共に、生産者、流通販売業者、消費者などの多様な関係者が参加して情報交換と議論を行なう場づくりが重要です。

 世界的に課題となっている海洋ごみの現状と国際協力については、各国の市街地や河川流域まで一体となった不法投棄の削減や、生活ごみ等の発生抑制の強化、現状の把握と対策にむけた国際協力や政府機関との協働が必要です。

 私たちは、ゼロ・ウェイストのアジア実現に向けて、今後もくらしに関る多様なテーマについて、草の根の経験交流を通じて課題を明確にすると共に、解決に向けた実践と提言を続けてまいります。

■最後に私たちは、アジアにおける循環型社会の実現に向けて、2010年10月にマレーシア・クアラルンプールにて、政府と国際機関による「アジア3R推進フォーラム」が開催されることを歓迎します。

 そして、「ゼロ・ウェイストのアジア」実現に向けて連携開催する「アジア3R推進市民フォーラム」での、草の根の経験と知見を各国が積極的に活用することを願っています。

2010年9月4日

「アジア3R推進市民フォーラム」参加者一同

アジア3R推進市民ネットワーク

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アジア3R推進市民フォーラム(2010年)